ダイエットに有酸素運動が効果的なのはなぜ？
ダイエットには有酸素運動が有効だとよく言いますが、
有酸素運動とはいったい何でしょうか。
さらに、どうして有酸素運動がダイエットに効果を発揮するのか、
そのメカニズムを考えてみました。
【有酸素運動と無酸素運動】
運動には大きく分けて有酸素運動と無酸素運動があります。
無酸素運動というと、呼吸を止めて行う運動のように聞こえますが、そうではありません。
無酸素運動
私たちは普段、呼吸によって酸素を取り入れ、エネルギーを生成しています。
エネルギーを取り出すときに、酸素を必要としない運動が無酸素運動。
代表的なのは、先日、男子１００メートルで日本人初の９秒台となる９秒９８をマークした桐生祥秀（２１）が記憶に新しい、短距離走でしょう。
無酸素運動は短時間で急激な運動をするため、酸素を取り込んでいる暇がない。
そうすると、私たちの身体は酸素を必要としないエネルギー源である
炭水化物をもとにエネルギーを作り出します。
しかし、この無酸素運動では、急な運動により、血液の中に乳酸が発生しやすくなります。
この乳酸は、痛みやだるさをもたらし、身体を速く疲れさせるため、
長時間の運動はできないわけです。
短距離走や筋肉トレーニングなどがこれに当てはまります。
有酸素運動
無酸素運動とは逆に、エネルギーを取り出す際に酸素を必要とする運動のこと。
炭水化物の他にエネルギー源になるものとして糖分があります。
この糖分はエネルギーに代わるとき酸素を必要とします。
代表的な有酸素運動と言えば、ウォーキングや水泳。
これらの有酸素運動を行うと、最初にエネルギーとして消費されるのは、血液中の糖分。
しかし、血中の糖分が不足してくると、
代わりのエネルギー源として脂肪を使うようになります。
これは、体内に蓄えられていた脂肪なので、ダイエットには有酸素運動が良いと言われる理由。
そのため、長時間の有酸素運動は体内の脂肪を燃焼させ、ダイエット効果が得られることに繋がりやすいわけです。
また、これら有酸素運動は乳酸が生成されにくいため、
長時間続けていても疲れを感じにくいという特徴がるので、続けやすいのt達成感に繋がりやすいんですよね。
【有酸素運動の健康効果】
有酸素運動はダイエット効果以外にもメリットあり！
血糖値を下げる
有酸素運動のはじめの段階では血液中の糖分が消費されるため、血糖値が下がります。
これは糖尿病の予防や改善として効果が認められていて、運動療法としても治療に利用されることあり。
生活習慣によって糖尿病になった人には、急激な運動は逆に悪影響なので、負担の少ない有酸素運動があっています。
新陳代謝を良くし、美肌効果もある
血液中の余分な脂肪が減り血液がさらさらになるため、全身の血行が良くなります。
血流が良くなった結果、酸素や栄養素など、血液によって運搬されるものが正しく身体中に届くようになる。
結果、新陳代謝が活発になる。
老廃物の排泄も進み、本来の肌のターンオーバーなども進み、美肌につながる訳です。
心肺機能を高める
有酸素運動を行うことで、心臓の筋肉が鍛えらるので、心肺機能が高くなる。
心拍数を上げずに多くの酸素を取り込むことができるようになるので、効率よく酸素を使うことができるようになる。
睡眠の促進
有酸素運動による適度な疲労により、良質の睡眠が取れるように。
ストレス解消
身体を動かすことにより、ストレスが発散できる。
無酸素運動では運動中の苦しさや疲労が精神的・肉体的ストレスになることがありますが、
有酸素運動の場合は爽快感を感じやすいので、気分転換やリラックスにつながる。
まとめ
ダイエットに効果的と言われる有酸素運動ですが、ダイエット以外の副次的な健康効果も高い。
普段から、定期的に有酸素運動を行い、健康管理に努めるといいですよ！
って、書いたものの、そもそもダイエットしなきゃいけない状態になってる時点で、運動不足だったり生活習慣が悪かったりしているので、まずは、負担の少ないウォーキングから始めましょうって話。
まとまった時間が取れないって言う人なら、帰る時の１駅（距離による）を歩くことにしてみるとか、そういったことから始めると良いです。
ある程度の負荷をかけられる程度の人なら、普通に筋トレもも組み込んだ方が効果は高いので。
